2024年3月に初めてお会いして、打ち合わせを1年程かけて工事着工となりました。お子さんが独立して子育てが終わった50代のご夫婦2人の木の家をつくります。京都市右京区M様の木の家は建て替えになります。
現場見学は随時行っておりますので、電話もしくはお問い合わせフォームから希望日時を2,3つほどお知らせいただければ、予定を調整いたします。
2025年7月3日 現場にスポットクーラーを設置しました
壁と天井の下地をつくり、サッシも取り付けて、ようやく建物の内と外がはっきり区切られました。現場にはスポットクーラーを入れてはいるのですが、やはりこの暑さではなかなか涼しくならず、作業効率も落ち気味です。
本格的に快適に作業できるようになるのは、建物全体に断熱材(アイシネン吹付断熱)の工事が終わってからになりそうです。
このあと進んでいく工程としては、スイッチ・コンセント・照明器具の設置に向けての電気配線工事、お客さまに選んでいただいたシステムキッチン・システムバス・洗面台・トイレの承認図をもとに、水道とガスの配管工事を行っていく予定です。
2025年6月17日 上棟を行いました
当日は道路幅が狭い場所のため、資材の搬入やレッカー車の設置に伴い、一時通行止めとさせていただき、無事に作業を終えることができました。
梅雨の晴れ間で最高気温35度という厳しい暑さのなか、大工さんをはじめ関係する職人の皆さんが力を合わせ、無事に上棟の日を迎えられたことに感謝いたします。
M様、このたびは上棟、誠におめでとうございます。今後も安全第一で工事を進めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
2025年6月13日、土台据えを行いました
この日から大工さんが現場に入り、基礎の上に「土台」と「大引」と呼ばれる木材をしっかり固定していきます。基礎の上にはまず20mm厚のパッキンを置き、その上に木材を設置することで、通気性を確保し、湿気による劣化を防ぐ工夫をしています。
エビナ製材では、土台や大引にはシロアリや腐れに強い国産ヒノキの無垢材を使用。さらに防蟻処理も施しますが、万が一薬剤の効果が薄れても、もともと丈夫な木材を選ぶことで、長く安心して暮らせる家づくりを大切にしています。
2025年6月9日、基礎工事が完了し、そのあと水道管の配管工事も終わりました
現代の工事では、給水・給湯用の水道管と排水管を基礎の上に通す方法を採用するのが一般的です。
昔は地中に埋めてしまうことが多かったのですが、今は将来、数十年後に水道管やガス管の取り替えが必要になったとき、できるだけ簡単に交換できるよう、基礎の上に配管するのが一般的になっています。
これで次の工程、土台据え・上棟の準備が整いました。
2025年5月28日、基礎の「ベースコンクリート」の打設が完了しました
これは、基礎の一番下の部分にあたるコンクリートを流し込む作業で、建物をしっかり支える土台になります。
コンクリートは打ちたてのときは濃いグレーをしていますが、時間が経って乾いてくると、だんだんと明るいホワイトグレーに変わっていきます。
この後は、基礎の立ち上がり部分(壁のように立ち上がる部分)のコンクリートを打設していきます。
2025年5月24日、住宅の基礎に使う鉄筋(配筋)の組み立てが完了しました
基礎のコンクリートの中に入る鉄筋は、建物をしっかり支える大切な部分です。この工程では、図面通りの位置に鉄筋を並べ、しっかりと固定していきます。
鉄筋の太さや間隔は、建物の構造に合わせて細かく決められていて図面で指示しています。完成後はコンクリートの中に隠れてしまう部分ですが、とても重要な工程です。このあと、第三者機関による配筋検査を受け、問題がないことを確認したうえで、いよいよコンクリート打設へと進みます。
2025年5月19日、住宅の基礎工事の一工程である「捨てコンクリート」の打設が完了しました
捨てコンクリートは基礎をつくるための下地となるもので、まず土を掘削し、防湿用のシートを敷いたあと、その上に薄くコンクリートを打つ作業です。
この捨てコンクリートの上に、建物の正確な位置や壁のラインを墨で印していくことで、「どこにどの部屋ができるのか」「部屋の広さはどれくらいか」が、図面だけでなく実際の現場でもイメージできるようになってきます。
2025年3月24日 既存建物解体完了
全面の道路幅が狭いため解体した廃棄物を積み込むためのトラックを一時的にも置いておくことが難しかったこと等もあり、通常より少し時間がかかりましたがキレイに更地になりました。
解体のあと現場のほうで実際の敷地形状を図面に落とし込めるようにするため、座標点のある測量に入ってもらっています。その座標をパソコンで入力して図面に反映させて、建物を敷地上のどの位置に建てるかを検討して決めていきます。
昔の測量図が法務局にある場合でも、今のように座標点をとって完全に敷地形状を把握できるものではなく、面積を測れさえすればOKな時代の測量図なのであてにならないため、仮測量は必要です。
2025年3月3日 既存建物解体着工
築50年経過したこちらのお住まいを解体して建て替えます。
事前に電気メーター取外し、下の写真のようにガス管の側溝カットを手配しておいて、解体作業に危険がないようにしておきます。水道は解体していくとホコリが舞うので散水のため使用します。
2025年3月29日 12:19 PM
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エビナ製材 海老名宣行です。
亀岡モデルハウス(住居兼モデルハウス)

黒を基調とした新モデルハウスの外観。片流れ屋根を採用。屋根の裏側は、コスト削減のため木に近い色に塗装。

駐車スペースが2台。モデルハウス見学は、どうぞお車で!
新モデルハウスのコンセプト
エビナ製材モデルハウスが京都府亀岡市にできました。
新モデルハウスのコンセプトは、「実際に人が生活しているモデルハウス」です。エビナ製材の従業員が自分達の生活に合うようにオーダー注文し、お客さまの家づくりと同じ流れで建てました。実際に、2022年の2月から生活しています。
メーカーの理想だけを追求した立派すぎるモデルハウスとは違い、リアルに人が寝て、起きて、食事して、毎日笑って生活している等身大のモデルハウスです。
良い部分も、そうでない部分も、ありのままに見ていただくことで、お客さまの生活をイメージされやすいモデルハウスだと思いますので、ぜひご見学ください。
実際に人が生活していますので、見学ご希望の場合は、事前にご予約をお願いします。
見学ご希望のお客さまは、お電話または、こちらのお問い合わせフォームより、備考欄に亀岡モデルハウス希望と見学希望日時をご入力の上送信してください。
追って、モデルハウスの住所と日時をご連絡させていただきます。
今の流行も取り入れた木の家づくり
亀岡のモデルハウスも基本構造は、エビナの得意とする「一室空間の家」となっています。LDKのエアコンを1台稼働すれば真夏でも十分涼しく、節電になります。2017年1月に京都市内に完成したモデルハウスは白を多用しているナチュラルインテリアですが、亀岡のモデルハウスは、今の流行りを取り入れていますのでインテリアの参考にもなりますよ。(写真は全て、2022年2月竣工当時の内観になります)

1階と2階が繋がる19帖のLDK

狭くても広く見える家。隣家が南側のため、東、西、北の窓から光を取り込み明るい家に設計

キッチンよりリビングを望む。玄関からリビングへの扉は、今人気のブルー系扉を採用。

キッチンの天井は、流行のレッドシダー貼りを採用。背面は、収納もたっぷり。

日々の洗濯導線をスムーズにするために考えられた広い3.5帖の洗面室。至る所に収納スペースあり

彩り美しい壁紙を採用した1Fトイレ

2Fは、こども室×2と寝室1の3部屋のみ。高い勾配天井の開放感が気持ちいいです

おしゃれで大容量のウォーキングクローゼット。壁紙のストライプがインパクト大

オリジナルで製作した本棚のセンターには、雛人形、五月人形が飾れるスペースを確保。ロフトの巨大な収納スペースには取り付け階段でGO!
片流れの屋根をオススメしているわけではありません

屋根は、このような軒の出は深く、切妻の家を推奨していますよ
亀岡のモデルハウスの外観は、カッコイイから片流れ屋根にしようと思ってやったわけではなく、道路斜線規制を避けるためとロフトを広く確保するためにこうなっただけであって決してオススメしているわけではありません。
エビナ製材としては基本的に軒の出は深くして、シンプルに切妻の家を推奨しています。
これは、将来にわたって耐久性耐候性がありメンテナンスになるべくお金がかからないようにするためと、軒の出を深くすることで外壁の傷みを減らすことと夏の直射日光が室内に入らないようにすることと突然の雨でも窓を開けていても室内が濡れないようにするためです。
現在の住宅では軒を出さない家が多いですが、これはデザインや見た目優先であり、屋根面積が小さければ小さいだけお金がかからないことも含めて採用されています。将来のメンテナンス費用や実際の生活しやすさを考えると屋根が大きく張り出しているほうが良いですよ。ガラスにLow-E複層ガラス使っているから紫外線はカット出来ますからとか外壁は塗膜が強くなってますからとか住宅の営業さんは言うでしょうが、最初から夏の直射日光が入らないようにしておいたほうが室内温度は上がらないですよね。
語ってしまいました…
亀岡モデルハウスの見学について
亀岡のモデルハウスの延べ床面積は、約27坪です。決して広いお家ではありません。
ハウスメーカーのモデルハウスのような巨大なお家ではなく、リアルな生活感を感じられるモデルハウスです。
小さなお家ですので、いろいろな工夫が随所にたくさんあります。そんな、狭小住宅の家づくりが得意なエビナの工夫も楽しみながら探していただけると嬉しいです。
もう一度、亀岡のモデルハウスのご見学についてです
↓
実際に人が生活していますので、見学ご希望の場合は、事前にご予約をお願いします。
見学ご希望のお客さまは、お電話または、こちらのお問い合わせフォームより、備考欄に亀岡モデルハウス希望と見学希望日時をご入力の上送信してください。
追って、モデルハウスの住所と日時をご連絡させていただきます。
京都モデルハウスの見学について
2017年、京都市右京区、葛野大路三条上がる西側に最初の京都モデルハウスが完成しました。
現在も打ち合わせ場所兼モデルハウスとして活躍しています。
京都モデルハウスの概要はこちらのページをご覧ください。
京都モデルハウスの見学も随時お問い合わせフォームより受け付けておりますので、
どうぞ、よろしくお願いします。
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「2022年 今、家づくりを考えているお客さまへ」
2022年8月11日 2:56 PM
ブログメニュー:木の家づくり │コメント(0)
はじめに
この度、京都市左京区にてS様ご家族の注文住宅新築工事をお任せいただくことになりました。
せっかくの機会ですので、いつものように家づくりの始まりから完成までの様子を、工事の進捗とともにブログでご紹介していきたいと思います。
S様と最初にお話をさせていただいたのは、2024年7月。
協力業者さんのお知り合いというご縁で、弊社にご相談いただきました。
ご依頼の内容は、築120年の茅葺きの家を解体し、敷地内を整理して新しい家を建てたいというもの。
ただ、現場は市街化調整区域という、基本的に建築基準法上新築の建物が建てられない地域にあたります。
そこで今回は、既存の母屋の離れを増築する形での申請を行うことで、建築が可能になることがわかりました。
とはいえ、120年間誰も手を入れてこなかった茅葺きの家と、その周囲の建物の解体からのスタート。
実際に茅葺きの家の解体は、私たちも初めての経験でした。
解体作業の大変さもさることながら、京都市の風致地区条例の制約にもかなり頭を悩ませました。
さらに、住宅ローンの審査でもさまざまな壁があり、正直「本当に着工できるのだろうか」と思う場面もありました。
それでもここまで進めてこれたのは、何よりも「この土地で新しい暮らしをつくりたい」というS様の熱意があったからこそだと感じています。
このブログでは、そんなS様ご家族の家づくりの記録を、工事の様子とともに丁寧に綴っていきます。
これから家づくりを考えておられる方にも、きっと参考になる部分があると思いますので、ぜひお付き合いください。
2025年7月1日 解体工事 着工
いよいよ本日、S様邸の解体工事が着工となりました。
着工に先立ち、6月中に事前準備として
・今お住まいの家へつながる水道管と電気配線を、解体しても支障のないよう切り回しする工事
・残すもの・処分するものの区分け作業
を進め、ようやく本日を迎えることができました。
今回解体するのは、120年前、明治時代に建てられた茅葺きの家。
中に入っている松丸太や大黒柱のケヤキも非常に立派で、時代を感じるものでした。
解体前に、せっかくなら古材として再利用できないかと、同業の知り合いに松丸太の活用を相談しましたが、すでに古材も在庫過多とのことで、やむなく処分することに。
また、台所の天井に使われていた竹も、煤竹(すすだけ)として再利用できるか竹屋さんに確認しましたが、淡竹(はちく)という種類で、パキパキに割れてしまうので再利用は難しいとのことで、こちらも処分となりました。
こうした古民家の解体は、ただ壊すのではなく、残す・使う・処分するを慎重に判断するところが大切で、今回も改めて学ぶことの多い作業となりました。
2025年7月11日 3:17 PM
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