京都の木の家注文住宅のエビナ製材ブログ

ボツ図面その2 私心なく・どうやったらもっと良い家になるか

無垢材を中心とした木の家をつくるようになって早いもので五年が過ぎました。
五年やっていると相当な知識や経験が身につきますので、五年前の自分と比べればレベルは相当上がっていると思います。
そうすると、初めてご来店いただくお客様との知識の差というものが相当大きくなっているということになります。

この知識の差は、まっさらの状態でご来店いただくお客様のためになるように、自分の持っているものを私心なくさらけ出し、お教えすることで埋めるように努めています。時間は約2時間ぐらいと限られていますので、「どういうやり方をしたらもっと良い家になるか」をアドバイスするようにしています。
そのアドバイスを覚えて帰っていただきたいと思います。

プラン一つとってもルールに則って作られています。

このプランは前の記事と同じくボツになったものです。
事務所のある家で、事務所と応接のために1階和室へ直接廊下から入れるようにしています。
直接入る必要がなければDKを広げてそこから和室へ入るようにすればDK10帖になります。
また、車を縦に入れたいということで、ピタッと入るように考えて建物の配置を決めています。
二階は和室を三部屋。トイレも1,2階につくっています。1階のトイレはスペースがなかったので、階段下を利用しています。
来客があったら、雨の日でも濡れないようにバルコニーで軒を出すなど出来る限りの配慮を描き込んでいます。

会心の出来だと思ってましたが残念ながらボツでした。。。
それはよいとして、、

更に話が進んでくると立体化します。
(これは別のプランからつくったものですが)
そこで日射しの入り方や外観内観、構造などについて更に検討を重ねます。
このほうがシュミレーションしやすいですし、お客様にもわかりやすいです。

今現在はこういう手法でプランを作成しています。
今後もっと改良を加えていくと思いますので、常に変化していきたいと思います。

お客様が望んでいるものを察してご提供する。
どうやったらもっと良くなるかを常に考える。
たったそれだけのシンプルなことなんですけど、やはりまだまだ学ぶことは多いですね。


トップへ