機能美が暮らしになじむ3階建ての木の住まい。 / 京都府・K様邸

京都府K様邸の新築注文住宅事例

京都市内に土地を購入、家族6人が気持ちよく暮らせる家を求めたK様。狭小地ながらそう感じさせない空間に、自然の風合いと見た目もすっきりとした機能性、各々のこだわりを凝らし、のびのびとした新生活を始められました。

3階建ての木の家におじゃまするのは初めてです。

2階はこの形、オープンのキッチン&リビングにしたかったんですよ。1階は両親のスペースで、3階は私たちの部屋と娘たちの部屋です。ここは土地が約20坪なので、二世帯同居となると、部屋数が取れる3階建てしかありえなかった。どうせ建てるなら自然を感じられる家が良いなと、依頼先を探しました。

エビナ製材を見つけられたのは?

SUUMOの雑誌で。数社に資料請求し、一番最初にエビナ製材から資料が届きました。手書きのお手紙が添えてあって、とても良い香りがする杉板の見本も入っていて。今思うと、この時点で何か感じるものがあったんだろうなと。
※現在SUUMOには掲載されていません。

K様ご家族写真

仲良し親子が勢ぞろい。普段はソファ、ダイニングチェア、階段と各々好きな場所に座りおしゃべりしているそう

キッチン棚

背面カウンターは使い勝手を考え、オープンタイプを作り付け。ナイフホルダーは奥さまが東京のかっぱ橋で入手したもので、木とステンレスとのマッチングがお気に入り

アイランドキッチン&奥さま

無駄のないステンレスのフレームキッチンが奥さまの望み。通路幅にゆとりを持たせたサイズで特注

キッチン上部から

キッチンのシャープな質感が、ナチュラルな空間に違和感なくなじむ。カフェの厨房のよう

洗面・トイレ扉

洗面所の入り口はアールの下がり壁、トイレ扉にはステンドグラスを施してアクセントに

トイレ内部

リビングなどで取り入れるのが難しい、発色のよいピンクを一面の壁に。棚は大工さん作

メキシカンボウル

手描き模様が愛らしいメキシカンボウルを使ったオリジナルの洗面台。このボウルはご主人が東京出張の際に千葉のホームセンターへ足を伸ばして購入、夜行バスで大事に抱えて持ち帰ったそう。台板は職場から譲ってもらったサクラ材をエビナ製材で加工したもの

赤い笠の照明

洗面の上部には、レトロムードのブラケットが

キッチン照明

キッチンのペンダントライトは一転、モダンに

飾り棚

家のあちこちに小さな飾り棚があって楽しい

大手ハウスメーカーは検討されなかった?

当初は何社かショールームに行きました。素敵だけど融通が利かず、希望を通すとなるとプラスアルファで金額が上がりますよと言われるんです。間取りや吹き抜けの感じは参考になっても、細かいところで「無いな」と思いました。それに、大手はフルパックで見えない部分があるでしょう。どんな業者さんが関わるかも分からないのも引っかかって。

それでエビナ製材に?

エビナ製材のほかに、1社だけ工務店さんを見学しています。そちらはディスカウント木材を使っていて、いろんなところから寄せ集めている感じ。エビナ製材は無垢材をふんだんに盛り込めるし、海老名さんにかなりの無理をきいてもらえる、受け入れてくれそうと。

会ってみて、そんな印象を持たれた?

[ご主人]海老名さんは、ぼそぼそっとしゃべる印象(笑)。こちらの希望を自分の中でよく咀嚼して答えられているのが分かって、頭の良い方だなと思いました。

[奥さま]私は特にキッチンにこだわっていたので、初対面のとき、海老名さんにこんなステンレスキッチンを入れたい、できますかと相談したんですね。するとその場で一生懸命業者さんを探してくれ、ここまでしてくださるのかと。資料に同封されていた杉板やお手紙の印象ともつながって、温かい方だと感じました。

リビング&ご主人

光と風が抜けるリビング。無垢の桧のフローリングはさらりと足触りが良く、音楽好きのご主人いわく「音の残響が良い」のも特長。壁や天井の照明は、父が建てた生家で家族を照らし続けたもの。木製のどっしりしたアーム、丸みを帯びたシェードがどこか懐かしい

AV機器

大工さん渾身のオープンラック。AV機器がまさにジャストサイズで収まっている

鉄道模型

ラック中央には、ご主人が幼い頃遊んだ鉄道模型を飾って。レールを敷いて走らせたい…

ラック照明

ディスプレイを引き立てるよう、ラックの棚板の裏には小型のダウンライトも

打ち合わせが始まってからはいかがですか?

[お嬢さん]両親ともすっごい楽しそうでした(笑)。

[奥さま]2週間に1回の打ち合わせが、ずーっと楽しかったです。こだわりがたくさんあって、細かい点まで相談しました。エビナ製材のホームページやブログで見た施工事例も参考にいろいろ放り込んだんですけど、できませんとは一言もおっしゃらず、やってみましょうとか無理そうでも考えてみますとか、こうしてみてはという提案も。物事がイメージ通りに運びやすかったです。

ご家族それぞれ、特にこだわられたのは?

[ご主人]リビングですね。オープンラックにAV機器をいかに効率よく入れるかと、テレビや機材の寸法を測り、細かく指定を。スピーカーの位置もソファから円を描いて、同心円状に置くよう計算しました。

[奥さま]キッチンに洗面、トイレ、オープン階段とこだわりまくりました(笑)。なかでもキッチンは使いやすく掃除しやすい、機能的なステンレスのフレームキッチンがほしかった。限られたスペースに入る大きさのものがなく、業者さんにイチから作ってもらうことにしました。

[お嬢さん]私は部屋に置いてあるピアノの上の照明です。そのコーナーの見栄えが良くなるようにと。

スピーカー

天井近くに取りつけたリアスピーカーは事前に位置を決め、ケーブルを壁内配線に

イメージ図

奥さまが希望を伝えるために用意したスケッチ。作り手は「何をしたいのか分かるし、皆でイメージを共有できてやりやすいです」と歓迎。左下は資料に同封されていた杉板見本

愛犬

隅っこ好きの愛犬はなちゃんも桧や杉の無垢床を気に入ったようで、ゴロ寝ポイントが多数

子ども部屋

長女もお気に入りの、姉妹の部屋。ドアの左側には「子ども時代に習っていて、また遊びで弾くようになった」ピアノを設置

階段上

階段上部には天窓とシーリングファンが。外光を1階まで届けるため吹き抜け設計に。奥はご夫婦の部屋で、明かりとりの室内窓付き

廊下本棚

3階廊下。ただ移動する空間ではなく、両側を本棚にして有効利用

廊下本棚別カット

大容量の本棚に並ぶのは、家族それぞれの個性や歴史を感じる蔵書

DIYにも乗り出された?

コストが安くなるからと軽い気持ちで2階、3階の天井や壁に珪藻土を塗りました。海老名さんに塗り方を教えていただいて天井から始めたんですけど、首も腕も痛くて、こんなの無理だと(笑)。塗りながらコツを覚えて、楽しくなって、徹夜も。そのときは娘がコーヒーとおにぎりを差し入れてくれ、犬も連れてきてと、まさに家族総動員で仕上げたので思い出深いです。

いい思い出ですね。他にも印象的な出来事はありましたか?

[ご主人]オープンラックを作っている途中で、大工の浜田君が「寸法が一センチ変わりますけど、どうでしょう」と電話をくれ、私が行くまで作業を止めておいてくれた。現場で確認できて微調整もしてくれました。おかげで本当に細かいところまで、ぴったりはまってます。

[奥さま]こんな感じにとイメージ図をスケッチして、たくさん渡したんですよ。海老名さんはその図を考慮し、大工さんにもコピーを配ってくださった。その連携があって階段施工のとき、イメージと違う商品加工ですけど大丈夫ですかと大工さんが気づいて知らせてくれ、加工をやり直してくれたんです。それがとても嬉しくて。海老名さんとの出会い、職人さんたちとの関わり、家づくりすべてが楽しかったです。

1階洗面

1階洗面にはシンプルな白ボウルを採用。壁面のINAX製モザイクタイルが彩りに

1階トイレ

奥の壁一面を明るいアクアグリーンに。トイレットペーパーホルダーは作り付け

玄関照明

各所にデザインの違う照明が。玄関脇のブラケットはシンプルでいて曲線が優しい

子ども部屋照明

こちらは3階の姉妹の部屋、ピアノの上の照明

1階おばあちゃんの部屋

1階、ご主人のお母さまのお部屋。リクエストは「収納を多く」だったそう

1階から階段

1階からリビングにつながる階段を見上げて。左奥はお父さまのお部屋

玄関

玄関タイルは、アウトレットで奥さまが選んだ輸入もの。質感が決め手に

お住まいになった今、満足されていますか?

[ご主人]ほぼ100点ですね。木の床は気持ちよくて、素足で過ごせる。天井や壁に塗った珪藻土は感触や色、雰囲気が壁紙と全然違います。柔らかみがあって、時間や気分に応じて照明の見え方も違う気がするんですよ。家に居るときはソファの真ん中が定位置。音楽をかけて楽しんでいます。

[奥さま]階段のはめ殺しの窓を開閉式にしたら良かったなと思うくらいで、あとは全然。イメージ通りです。

[お嬢さん]私も特に不満は。キッチンは掃除がしやすい…そんなに手伝ってないけど(笑)、そこが一番良いです。

では最後に、家づくりを検討中の方々にメッセージをお願いします。

ご自身のコンセプトをしっかり持って、絵を描いて渡したり、切り抜いた画像を見せたりなどでイメージを伝えると良いと思います。海老名さんにお願いするなら、どんな細かいことも相談を。それを受け入れて、何とか形にしようと一緒に悩み、頑張ってくれますよ。人間性に魅力があるから、今では家族全員が海老名さんのファンに。海老名さんにはナイショですが、家族間では「えびなっち」と愛情込めて呼んでます(笑)

ありがとうございました。
(インタビュー:茂内希保子 撮影:江原英男)

玄関

1階外壁はご主人が経年変化を楽しみにしている杉板張り。門灯は奥さまが探し求めた鶴首の照明で「ほわんとした明かりが、主人がこだわった杉板ともよく合います」

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